弘前の日本茶専門店「玉雲堂」(弘前市田町、TEL 0172-32-6884)のギャラリーで8月13日、展示会「海を渡ったりんご」が始まった。
米ニューヨークを拠点に活動する版画作家・作山畯治さんのリトグラフ作品を展示する同展。リンゴとニューヨークをテーマにした作山さんの作品約50点を展示する。「ビックアップルと呼ばれるニューヨークのあだ名から着想し、25年くらい前から同テーマでリトグラフを使って描き始めた」と話す。
作山さんは1966年、ブルックリン・ミュージアム・アートスクールに入学するため渡米。ニューヨークに住み続けて50年以上がたち、日々の中から常にリンゴを使った作品ができないかと考えているという。「ニューヨークは現代アートの街。そんな街の芸術品ともいえる都市建築と自然美の象徴ともいえるリンゴを1つの作品にしている」と作山さん。
同展開催について、作山さんは「日本一の生産量を誇るリンゴの街・弘前でリンゴをテーマにした自分の作品を展示したかった。リンゴに対してこういった取り組みや哲学を持つ人間がいることを多くの青森の人たちに見てほしい」と来店を呼び掛ける。
開催時間は9時~17時。今月22日まで。