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円山応挙の幽霊画、弘前で一日だけ限定公開

円山応挙の幽霊画。一般の写真撮影は許されていない

円山応挙の幽霊画。一般の写真撮影は許されていない

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 江戸時代中後期の絵師・円山応挙の真筆とされる幽霊画が久渡寺(弘前市坂元)で6月15日に公開された。

久渡寺のオシラ講の習俗は国指定文化財に指定されている

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 同寺では旧暦の5月18日にあたる日に、所有する応挙の幽霊画を公開している。公開される日は毎年雨が降るとされ、この日の同市は朝から雨が降ったり弱まったりと安定しない天気となった。

 同寺の住職である高坂智文さんによると、幽霊画に描かれている女性は応挙の妻だという。「幽霊を見たことがないため幽霊を描けなかった応挙の前に、自らの命を絶って現れたのが、この絵となった」と話す。「旧暦の5月18日は応挙の妻の命日となり、供養するためにこの日だけ公開している」とも。

 応挙が初めて描いたとされる幽霊画は現在、カリフォルニア大学バークレー美術館が所蔵している。同寺の所有する作品と同じともいわれているが、表情が異なる。一昨年はこの幽霊画を一目見ようとアメリカから訪れた人がいたという。「『フレンドリー』と言っていた」と高坂さん。この日訪れたという県内に住む70代の女性も「幽霊画とは思えない優しい表情をしていた」と話していた。

 公開は一日限り。昼より1時間のみ。来年も旧暦5月18日に公開を予定している。

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