弘前学院大学(弘前市稔町)内の礼拝堂で12月12日、青森県八戸市出身のソプラノ歌手・泉萌子さんのソプラノリサイタルが開催される。
泉さんにとって初めてとなる弘前での同公演。子どものころに何度も弘前出身の父の実家に通った思い出から実現したかったという。「祖父母と手をつなぎながら弘前の街中を歩きながら歌っていた記憶が、自身の歌手としてのルーツの一つ」と泉さん。
高校生のころから声楽を学び、京都市立芸術大学の大学院音楽研究科を修了した泉さんは、英国王立音楽大学への留学経験を持つ。以後、関西圏での活動を主にしていたが2014年から関東に拠点を移し、都内を中心にコンサートを行っている。
公演には青森市出身のタップダンサー・鎌田晃輔さんも共演する。「声楽とタップダンスの組み合わせは珍しい」と泉さん。「タップダンスには打楽器的要素がある。特に鎌田さんは2014年のミスター跳人(はねと)に選ばれた人で、津軽の人の心に響くものがあるはず」とも。
泉さんは「会場となる礼拝堂のイメージを大切にしつつ、ふだん音楽を聴かない人でも気軽に楽しめるものにしたい。新しい趣味の一つを見つけてみようかという気持ちでご来場いただければ」と呼び掛ける。
15時30分開場、16時開演。チケットは全席自由、前売り=2,500円、当日=3,000円。