弘前で「短命県」を若い女性の意識から返上していこうと10月14日、「津軽美人プロジェクト」が発足した。
青森県は平均寿命が全国最下位であり、高喫煙率、運動不足、アルコール多飲といった理由が挙げられている。健康に対する知識と意識を身につけ、体の中から美人になる啓発を目的としている同プロジェクトは、弘前を中心とした津軽エリアに住む20代~40代の女性たちを中心に発足した。
「県では『短命県返上』といった活動を行っているが、なかなか自分ごととして考えられていない」と指摘する同プロジェクト代表の成田由香里さん。自身は同市内で会社員として働く傍ら、ヨガのインストラクターなども行う。「津軽の女性は奥ゆかしい性格があり、なかなか前に出てこない。このプロジェクトがアクションを起こすきっかけになれば」と話す。
同日、同プロジェクトメンバーたちは葛西憲之弘前市長を表敬訪問し、プロジェクトの発足を報告。葛西市長も「協力をしていきたい」と話した。メンバーの川崎恵さんは「全国的に有名な秋田美人のように、津軽美人をもっと発信していきたい」と笑顔を見せる。
同プロジェクトは10月18日、「弘前シードル工房kimori」(清水富田)で女性向けの朝ヨガイベントを行うほか、11月23日に「星と森のロマントピアそうま」(水木在家)でヨガと食のイベントを行う。同市内のダンススタジオと連携し、タヒチアンダンスやサルサなどの体験教室も展開していく予定。
成田さんは「若い女性から地域を巻き込み、意識を変えていけるような活動にしていきたい」と意気込む。