弘前公園の「花いかだ」が紹介された「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」のプロデューサー・詩歩さんが4月27日、弘前公園を訪れて桜を観賞した。
詩歩さんは大学卒業後、インターネット広告代理店に就職。新人研修でフェイスブックページの「いいね!」の数を同僚たちと競う課題を与えられ、「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」を立ち上げた。旅行好きだった詩歩さん自身が「死ぬまでに行きたい場所をリストアップしていきたい」という思いから始まり、2カ月で2万「いいね!」を集める人気ページとなる。2013年には同名の書籍を出版し、2014年には流行語大賞で「絶景」がノミネートされ、話題となった。
同園の「花いかだ」は2014年4月3日に「ピンクの畳」と紹介され、4万以上の「いいね!」や2000回以上のシェアを得た。
弘前への訪問は今回が初めてという詩歩さん。同園の桜を管理する「桜守(さくらもり)」の小林勝さんらの案内で同園内を散策し、「花いかだ」や内堀からの桜を観賞した。「実際に行ってみないと感じられないものがある。花いかだは単色のピンクではなく、グラデーションになっていたり、風の動きに連動して花びらが動いたりと写真には伝わりにくい美しさがあった」と話す。
散策後は、弘前市役所(弘前市上白銀町)で葛西憲之・弘前市長を表敬訪問した。「今年は開花が早く、満開の桜を見ることができず残念だった。来年は満開を見に来たい」と詩歩さん。「観光客だけでなく、地元の人も桜を楽しんでいるところがいい」とも。葛西市長は「これからも弘前の桜の魅力を発信してくれたらうれしい」と話していた。