
竹浪酒造店(北津軽郡板柳町、TEL 0172-88-8030)が7月12日、板柳で酒造りを再開して初の蔵開きイベント「大復活祭」を開催する。
2020年3月に破産した「竹浪酒造店」から事業を引き継ぎ、新しく酒造会社としてスタートした同店。出資会社の助けでつがる市稲垣の酒造店跡で日本酒の製造・販売を続けた。昨年9月に旧店が創業した板柳の酒蔵に拠点を戻し、酒造事業を再開。今年6月には看板商品であった「七郎兵衛」や「岩木正宗」が完成し、初めての蔵開きとして、試飲などを楽しむイベントとして開催する。
17代目蔵元で杜氏(とうじ)の竹浪令晃さんによると、同店は江戸初期の1645年に造酒を開いた津軽最古の酒蔵で、現在の酒蔵は約100年前の木造建築という。改装工事は2年前から始め、リニューアルした直売所には酒だるの木材を活用したテーブルやカウンターなどを設置。試飲やオリジナルグッズの販売なども行う。
イベントでは竹浪酒造の醸造するほぼ全ての酒を試飲できる。価格は1,000円で、おつまみ付き。ブランドロゴなどを使ったステッカー(330円)やバッグ(1,650円)、前掛け(6,600円)、手拭い(1,320円)などを販売する。竹浪さんの案内による酒蔵見学や利き酒イベントも開く。津軽三味線の演奏も行う。
竹浪さんは「ようやくといった達成感はまだなく、蔵開きは通過点。地域の人たちだけでなく、多くの人たちに板柳に戻ってきたことを報告したい」と話す。
開催時間は10時~16時。入場無料。