暮らす・働く 学ぶ・知る

弘前駅の売店で受験生応援企画 合格祈願のチョコやリンゴ販売

津軽振興会の売店。店主の三上華乃さん(左)

津軽振興会の売店。店主の三上華乃さん(左)

  • 423

  •  

 JR弘前駅東西自由通路「あずましろ~ど」で営業する売店「津軽振興会」が現在、受験生応援企画を行っている。

願かけした「祈合格」印

[広告]

 津軽の弁当「津軽弁」やリンゴ、飲食料品などを販売する同店。2012(平成24)年に開業し、受験生への応援企画は2015(平成27)年ころから始めたという。店主の三上華乃さんは「弘前駅は多くの受験生が訪れる場所。1人で弘前を訪れ、受験に向かう学生の姿を見て応援したくなった」と話す。

 応援企画は当初、ネスレ日本(兵庫県神戸市)のチョコレート菓子「キットカット」を受験生に手渡すというものだった。パッケージには学問の神・菅原道真をまつる弘前天満宮で願かけした「祈合格」印を押し、合格を祈願した。

 受験生を応援する「けっぱれ受験生」と津軽弁でがんばれを意味する看板を設置し、弘前大学が開発したリンゴ「こうこう」の販売も始めた。親孝行や高校合格とさまざまな意味を込め、受験生を応援するリンゴの品種とした。

 キットカットは弁当を購入した受験生に配っていたが、現在では受験生の家族や受験生以外にも配るようになった。「受験生だけでなく、その家族もがんばっているので応援したくなってしまった。チョコを渡すだけの瞬間だが、少しでも受験生の気持ちに寄り添えられていられたらうれしい」と三上さん。

 弘前駅でも受験シーズンに合わせ、リンゴの巨大オブジェ前に絵馬シールを貼れる特設ボードや駅職員の応援メッセージを動画で見せるなどディスプレーを設置している。今年は待合室の壁にもボードを作った。設置は2月29日まで。

 今年は弘前大学に合格した学生から声をかけられたり、受験生から握手を求められたりした。三上さんは「今年のキットカットの配布は今週には終わる予定だが、受験生全員が笑顔で春を迎えられるように願っている」と話す。

弘前経済新聞VOTE

「すじこ納豆」を食べますか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース