青森・平川在住のコラムニストでイラストレーターの山田スイッチさんが12月28日、エッセー集「バッチャと子育て」を出版した。
2007(平成19)年4月から2023年3月まで読売新聞青森県版に連載していた「山田スイッチのTHE青森暮らし」の書籍未収録エッセー300本の中から58本を収録した同書。山田さんにとって義理の祖母にあたる「バッチャ」と2人の息子を育てていく内容になる。
山田さんは弘前の大学を卒業後に上京し、板前として働きながらお笑い芸人の活動をした経験を持つ。2002(平成14)年に弘前へUターンして結婚。翌年には初の書籍「しあわせスイッチ」を出版し、現在までに10冊の書籍を発行している。
山田さんによると、出版には小野印刷(弘前市富田町)の協力があったという。「ISBNの番号を入手することはできたが、どのように書籍化するのか悩み、リリースできずにいた。小野印刷との出合いがあり、本当に助かった」と山田さん。「2023年はコラムニストとして活動して20年目の節目だった。昨年のうちに出版したかった」とも。
バッチャは77歳から子育てを手伝い始め、現在は95歳。山田さんによると、破天荒な性格で想像を超えてくる行動に新しい視点やお年寄りとの接し方が学べる機会になればという。山田さんは「お笑いや板前を経験し、その大変さは理解しているつもりだが、子育ての方がたいへん。そんな中で書いたからこそ、今までの本の中で一番面白い内容となった」と笑顔を見せる。
全160ページ。価格は1,000円。青森県内の書店とオンラインで販売する。