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青森・鯵ケ沢の「浜さき」2周年 Iターン店主、水害乗り越え

店主の土屋智則さん(中央)とスタッフ(写真提供=対馬慎太郎さん)

店主の土屋智則さん(中央)とスタッフ(写真提供=対馬慎太郎さん)

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 青森・鯵ケ沢のラーメン店「會津めん浜さき」(西津軽郡鯵ケ沢町、TEL 0173-82-0334)が12月4日、オープン2周年を迎える。

水害直後の店内

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 福島出身の土屋智則さんが喜多方ラーメンを提供する同店。土屋さんは2021年に妻の地元へIターンし、同店を開業した。店はコンビニエンスストア跡を改装。店舗面積は約50坪。席数は小上がりなども含めて32席。

 高校時代から喜多方ラーメンの人気店「坂内食堂」などで働き、ラーメン一筋30年以上の土屋さん。五所川原のショッピングモール「ELM(エルム)」内のラーメン街道で4年間務めたこともあった。一緒に働いた仲間たちが独立していく中で自身も独立を考え始め、青森での出店を決めたという。

 喜多方ラーメンは太麺の「平打ち熟成多加水麺」を使うことが一般的だが、津軽地方では細麺が好まれることから細麺と太麺を選べるようにした。家族連れで訪れる子どもたちにも楽しんでもらおうと、子ども向けラーメンの提供やおもちゃをつけるなどのサービスも行う。「お客さまに喜んでもらいたいだけ」と土屋さん。

 土屋さんは2年を振り返り、一番に思い出すことは昨年8月の水害だという。鯵ケ沢では記録的な大雨が降り、中村川が氾濫。店は床上90センチの浸水被害を受けた。「ぼうぜんとしたが、家族や従業員のためにいつまでも腐っていられないと再起した。店を2回作ったような体力だった」と土屋さん。1カ月間の休業の後、再開した店には客足がすぐに戻ってきた。

 人材不足や物価高騰といった課題はいまだに解消されないが、店は軌道に乗り、2周年を迎える。12月4日から2周年を記念して、会津地方の名品「起き上がり小法師(こぼし)」を進呈する。「本当にわずかだが、感謝の気持ち」と土屋さん。「気軽に寄ってもらえるような、日常使いできるような店でありたい。常連客は注文をしなくても好みのラーメンが出てくるような店が目標」とも。

 営業時間は11時~15時。水曜定休。

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