弘前のイタリアンレストラン「オステリア エノテカ ダ・サスィーノ」(弘前市本町、TEL 0172-33-8299)が6月21日、店内での自家製ワインの販売を始めた。
イタリアから帰国した弘前出身の笹森通彰さんが2003(平成15)に始めた同店。自身の農園で採れる野菜など地産食材にこだわったイタリア料理を提供する。ワイン醸造は2010(平成22)年から始め、醸造用のブドウも笹森さんが栽培している。現在はシードルも手がけ、今年3月にはフランス発祥のレストランガイド「ゴ・エ・ミヨ」で「3トック」の店として紹介された。
笹森さんの造ったワインは「ダ・サスィーノ」で飲めたほか、ふるさと納税の返礼品や地元スーパーで販売していたが、「飲んでいただけるお客さまが増えたことで、ほかのワインも飲みたいといった要望は以前からあった。当店の体制が整っていなかったが、ようやく販売ができる体制になった」と笹森さん。
店内では12種の自家醸造ワインとシードルを販売する。以前より利用客には販売していたが、同日から一般客にも販売することにした。笹森さんは「当店でしか扱っていないラインアップを用意している。ワインと料理のペアリングやブドウの生育などをお伝えする接客も可能」と話す。
今年8月には20周年の迎える同店。「何かを特別に企画をしているわけではないが、感謝の気持ちも込めて、地元の人たちにももっと当店のワインを手に取ってもらえる機会になれば」と笑顔を見せる。
販売時間は12時~17時。日曜定休。臨時休業はSNSなどで知らせる。