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青森・大鰐の若者3人がねぷた支援呼びかけ ねぷた団体立ち上げ

(左から)山本晴也さん、嶋津将太さん、坂本洋治郎さん

(左から)山本晴也さん、嶋津将太さん、坂本洋治郎さん

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 「ワンダーワンドねぷたの会」が現在、大鰐町のねぷた運行に参加する製作費などの支援を呼びかけいる。

大鰐町でかつて行われていたねぷたまつりの様子

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 「大鰐温泉ねぷたまつり」は毎年8月1日~7日に開催し、地元の町会が主体となる団体が参加する。「ワンダーワンドねぷたの会」の山本晴也さんは「毎年20団体は参加していたが、昨年は7団体しかなかった現実にショックを受け、何かできることはないかと考えた」と話す。

 3人の地元同級生で始めたという「ワンダーワンドのねぷた会」は、有志団体「ワンダーワンド」が今年から新たに始めた活動。昨年6月には大鰐町の中心市街の空きテナントにカフェ「フロムオー」(大鰐町大鰐)をオープンした。オープンまでの様子をユーチューブで配信するなど、SNSなどを使って若者らしい発信を続けている。

 山本さんは「私たち3人は全員関東圏からのUターン組。東京や県外で青森といえば、ねぷたや津軽弁が代表的な話題。それらがなくなっていくというのは子どもたちにとっては悲しいことで、貴重な思い出や郷土愛などを得てほしいとねぷた団体を立ち上げることにした」と話す。

 「ワンダーワンドのねぷた会」では8月1日・3日・5日・7日の合同運行に参加予定で、クラウドファンディングであつまった支援金はねぷたの製作費や備品調達費に充てる。リターン品はねぷた運行やねぷた絵製作の参加権、大鰐町特産品など。オリジナル法被やねぷた絵師による色紙なども用意する。

 5月31日からスタートし、支援者は90人を超え、支援総額も目標の100万円近くに達している。ネクストゴールを設定し、オリジナル法被を参加者に貸し出すようなアイデアがあるという。山本さんは「今の子どもたちが大人になった時、ねぷたの思い出話ができるように1人でも多くの人にねぷたを体験してもらいたい。クラウドファンディングは手段の一つ。結果的に青森のねぷたが盛り上がることにつながれば」と意気込む。

 募集締め切りは6月30日。

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