「ブルーエイトさしあげます」と店内に昨年末張り紙したことが全国で話題となったカフェ「ブルーエイト」(弘前市土手町)の新しい店主が2月に決まった。
パフェやランチメニューが人気で、弘前市民には「学生時代の思い出の場所」として長年親しまれる同店。店主の角田隆美さんによると、張り紙で新しい店主の募集を始めたところ、全国から問い合わせや応募があったという。
新しい店主となるのは、弘前で弁当店を経営する支倉美和子さん。カフェをやることは長年の夢で学生時代にブルーエイトは通ったことがあるという。「昔行ったことがあった店を数十年後に自分がやることになるとは夢にも思っていなかった」と支倉さん。
角田さんによると、支倉さんに決めた理由は「料理を自分でする」点だったという。「応募者の多くは料理を自分ではせず、誰かに任せるといった人が多かったため、選考から外した」と話す。
ブルーエイトの店名は今後も残す。支倉さんは現在、角田さんからブルーエイトのメニューを教えてもらっているという。「料理経験があるため、食事メニューはできそうだが、パフェなどのスイーツが今後の課題。メニューはしっかり引き継いでブルーエイトを続けたい」と支倉さん
角田さんが店主として営業するのは4月20日まで。その後店内を改修し、営業を再開する。角田さんは店を辞めた後、妻・晶子さんの生まれ故郷に移住する予定という。
角田さんは「40年にわたって夫婦二人三脚で続けてきた。今年に入り、話題を聞きつけた多くの人たちが来てくれたおかげで、忙しい日々を送ることができた。古い常連客から電話があったり、昔を懐かしんだりする声を聞くことができて、うれしいことが多かった」と話す。「これからもブルーエイトをよろしくお願いします」とも。