柴田学園大学短期大学(弘前市上瓦ヶ町)で11月10日、風間浦村の海藻を使った調理実習「カフェテリア実習」が行われた。
「カフェテリア実習」は生活科の学生が調理したメニューを、調理室で実際に提供する授業の一環。10月に風間浦村の「かざまうら産直友の会」メンバーから料理の指導を受け、同村で採れた海藻を使い「風間浦海藻定食」を完成させた。メニューは、ふのりのかき揚げ、まつもの卵とじ、こざるめの華風和え、ひじきおこわ、しいたけともずくの清汁、黒蜜寒天の6品。短大の学生、教職員に340円で提供した。
この日、調理室内には風間浦村の海藻展示コーナーを設置し、コザルメ、アカバギンナンソウなど10種類海藻を見られるようにした。海藻を使った学生の試作メニュー「ひじきココアパイ」「昆布あんパイ」といったスイーツの試食も行われた。
「カフェテリア」を利用した、短大生活科2年生の木村寧々さんは「すべて海藻を使ったメニューだったことに驚いた。ふのりのかき揚げがサクサクだった」と話す。同生活科2年生の幸山朝美さんは「海藻の種類がたくさんあることを初めて知った。ひじきおこわがおいしかった」と笑顔を見せる。
学生の試作メニューについて、北山育子特任教授は「海藻本来の味が濃厚に出て、若い人が苦手な磯臭さも少なく、食べやすく調理できた。特にふのりの出来栄えは素晴らしく、学生が誇らしかった」と話す。