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弘前の短大で郷土料理「いがめんち」の新レシピ開発 短大生たちが考案

完成したいがめんちの味を確かめる短大生たち

完成したいがめんちの味を確かめる短大生たち

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 東北女子短期大学(弘前市)で7月30日、郷土料理「弘前いがめんち」のレシピを生徒たちが創作する特別授業が行われた。

人気の高かったノンフライイカメンチバーガー

 同大の北山育子教授のクラスで行われた同授業は、本年度から同大で立ち上がった「地元の食材利用のレシピ開発」「郷土料理を伝えよう」プロジェクトの一環で行われた。郷土料理の作り方を伝える授業は今までにあったが、郷土料理のレシピを生徒たちに創作させるといった授業は初の取り組みだという。

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 「弘前いがめんち」は、イカの特に足(ゲソ)部分を包丁でたたき、季節の野菜などと小麦粉を混ぜ、油で焼いたり揚げたりする郷土料理。起源には諸説あるが、津軽内陸部においてイカは貴重な海産物であったため、残ることがないように無駄なく調理していたものが「いがめんち」と呼ばれるようになった。そのため家庭によって調理法はさまざまで、各家庭に1つの「いがめんち」があるとも言われている。

 「県外から通う生徒もいるため、『いがめんち』自体が初めての人が多い。地元の生徒でも作ったことがないという話をよく聞く」と北山さん。「だからこそ既成概念のない新しいレシピができることを期待した」とも。

 同日の授業で並んだレシピはバンズでいがめんちを挟んだ「ノンフライイカメンチバーガー」、「長芋のイカメンチとごぼうのイカメンチ」、「梅と大葉のイカメンチ」、「ピリッと☆辛いイカメンチ」、「トロ~リイカメンチ」、「カレー風味イカメンチ」、「ふわふわイカメンチの甘酢あんかけ」の7種類。同市出身でいがめんちを作ったことがなかったという中村野乃花さんは「自分たちが作ったいがめんちの方が母親のよりおいしかった」と笑顔を見せる。

 授業を終え、北山さんは「母の味として受け継がれているが、調理の工程が多いことから作らない家庭が増えている。子どもたちには伝統料理を楽しく学ぶ機会になったのではないか」と満足した表情を見せていた。

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