弘前公園近くに眼鏡店「Hello Andy!!(ハローアンディ!!)」(弘前市東長町、TEL 0172-78-4381)が7月7日、オープンした。
20年以上の眼鏡の販売経験を持つ店主・木村崇さんが開業した同店。店名の由来は木村さんが学生時代に憧れたポップアーティスト、アンディ・ウォーホルから。「メガネを通してすばらしいものが視(み)えてくる」というコンセプトを掲げている。
木村さんはつがる市出身で、進学で上京。専門学校を卒業後は大手眼鏡チェーン「パリミキ」に就職した。青森を中心に札幌や盛岡などに赴任し、「いつかは地元で自分の店をやりたいという思いがあった」と木村さん。
開業にはさまざまな縁があった。木村さんによると、「メガネの山田」(土手町)の廃業が大きかったという。「メガネの山田」はかつて弘前に3店舗展開した眼鏡店だったが、今年3月に全店舗が閉店した。木村さんは「メガネの山田から、視力の測定機器や加工機、視力検査器などさまざまなものを中古として買い取った。開業資金の調達に大きく助かった」と話す。
出店した場所は、移転した和菓子店「あずき庵」の跡地。店舗面積は約15坪。和の雰囲気が残る店舗を生かし、白い壁と打ちっ放しのコンクリート床、棚やレジカウンターなどは黒に統一した。視力検査室や加工スペースはガラス戸にし、店外からも見えるようになっている。「一般的な眼鏡店では店の奥にあり、なかなか表から見ることがない。あえて逆のことに挑戦してみた」と木村さん。
ブランドのラインアップは、エナロイド、ジャックデュラン、カメマンネン、カーニーアイウェア、MALなど。青森県内では初めてのブランドがあるほか、海外のビンテージフレームも取り合う。レンズ付きで8,800円といった低価格の眼鏡も販売し、幅広い客層を狙う。眼鏡のほかにTシャツなども販売する。
木村さんは「こだわりを詰め込んだ店ではあるが、お客さまを選ぶつもりはなく、商品の魅力をきちんと伝えて楽しく眼鏡をかけてほしい思いがある。弘前はおしゃれな人が多く、町に文化がある地域。憧れのある町で長く愛される店にしていきたい」と意欲を見せる。
営業時間は10時~19時。水曜定休。