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弘前の歓楽街に書店「まわりみち文庫」 読書好きの脱サラ店主が出店

1000冊の書籍が並ぶ店内と店主の奈良匠さん

1000冊の書籍が並ぶ店内と店主の奈良匠さん

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 弘前のかくみ小路に7月10日、書店「まわりみち文庫」(弘前市鍛冶町)がオープンした。

居酒屋だった物件を改装した店内

 店舗面積は7坪。店内には古本と新刊本約1000冊を並べる。店主の奈良匠さんは元々、青森市内のホテルで働いていたが退職して起業した。

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 「異動が決まり青森を離れることになったため、自分のやりたいことを弘前でやろうと考えた」と話す奈良さんは、昔から本好きだったわけでなく、5年ほど前から読書にはまり始めたという。「ビジネス書を年に2、3冊読む程度だったが、小説を読み始めたことがきっかけで古本店に通い始めるようになった」と振り返る。

 「同じ書棚でも一度目と二度目では手に取る本が違ってくる。思いもよらない本が見つかったり、視野が広がり興味が深まったりする出会いがある」と奈良さん。

 店名は「検索だけの近道はやめ、読書でまわり道を散歩する」との意味を込め名付けた。準備は2年前から始め、オープンしたばかりの弘前れんが倉庫美術館近くに出店場所を探していた際、元居酒屋だった物件が条件に合い決めたという。「歓楽街に出店したことは特に気にしていない。1人でお酒を飲む人は読書をたしなむ勝手なイメージもある」と笑顔を見せる。

 「5月中旬にSNSを開設し、6月下旬にオープンする予定だったが、計画ミスで開店日が延びてしまった」と奈良さん。オープン初日は、SNSを見て心待ちにしていたといった声を聞いたり、店に居合わせた客同士のコミュニケーションが生まれたりする場面を見たという。「外観を見てフラっと立ち寄ったお客さまが本を購入したこともあった。何が琴線に触れるか分からないのも書店の魅力の一つ」と話す。

 「今後は古本の買い取りも行いたい。自分がそうだったように、店に来たお客さまが新しい発見や出会いがある店づくりをしていきたい」と意気込む。

 営業時間は13時~21時。木曜定休。