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弘前の礼拝堂で「ロミオとジュリエット」-俳優・いしだ壱成さんも出演

この冬1人のHEROが津軽にやってくる。「ロミオとジュリエット」

この冬1人のHEROが津軽にやってくる。「ロミオとジュリエット」

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 弘前学院大学(弘前市稔町)礼拝堂で12月20日、舞台「ロミオとジュリエット」が開催される。

練習風景(1)礼拝堂で練習を続けるいしだ壱成さん。隣はジュリエット役を務める高校2年生の下山宝楽さん

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 俳優のいしだ壱成さんがロミオ役で出演する同舞台。舞台演出は、ピープルシアター代表理事で劇作家・演出家の森井睦さん。森井さんは自身の劇団活動のほか、パルコ劇場「毛皮のマリー」や美輪明宏さん主演・演出による舞台の演出補佐などの経歴を持つ。

 同大社会福祉学部教授の石田和男さんは「企画が立ち上がったのは5月ごろ」と話す。今年4月に法政大学から同大に赴任した石田さんは、東京で演劇プロデューサーとしても活動していたことから、「何か面白いことをやってほしい」と学長から打診され、いしださんと森井さんに呼び掛けたという。「地方発信の演劇をできないかと考えていた」と石田さん。

 いしださんは奥さんが青森出身ということもあり、青森市や弘前市に足を運ぶ機会が多く、「今回の話をいただいた時も青森との縁を感じた」と話す。「礼拝堂で演技ができることやパイプオルガンの演奏もあると聞いて即決した」と笑顔を見せる。

 「自分の演劇活動が弘前の文化向上に寄与できれば」と、同企画への参加を決めた森井さん。吹奏楽団の演奏やコーラス、パーカッションなどのさまざまな協力を得ることができ、「弘前の熱意に圧倒されている」と話す。現在、演技経験がほとんどない出演者たちに演技指導を行っており、「演技指導は人を作ることと同じ。経験のあるなしはほとんど関係ない」と話す。

 ジュリエット役で出演する下山宝楽さんは、平川市演劇集団夢ぶたいに所属する高校2年生。「10月に突然この話のお誘いがあり、急いでオーディションの準備し、40分後には受かっていた」と笑う。主演経験は今回が初めてという。「いしださんが練習に参加したことで、みんなの意識が高まり、レベルが底上げされた気がする。今はまだ70%くらいの出来だが、本番には150%にしたい」と意欲を見せる。

 ロミオの友人役で出演する同大3年生の對馬毅施さんは、貴重な体験ができると考え、同劇への参加を決めた。「演技は初挑戦。セリフすら覚えるのがままならなかったが、感情の入れ方や声の出し方などを指導され、少しずつ上達している。一線で活躍されている演出家に指導してもらうことは非常に勉強になる。この劇を必ず成功させたい」と意気込む。

 開演時間は14時~、18時30分~。チケットは前売り・当日共に1,500円。

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