バーチャル・シンガー初音ミクさんが今年8月に開催される「弘前ねぷた300年祭」の公式応援キャラクターに起用される。6月16日、弘前市が発表した。
初音ミクさんは、クリプトン・フューチャー・メディア(札幌市)が開発した音楽ソフトウェアのキャラクター。青緑(ブルーグリーン)のツインテールが特徴で、歌詞とメロディーを入力して歌を歌わせることができる。弘前では2019年から初音ミクさんの派生キャラクター「桜ミク」を弘前さくらまつりの公式応援キャラクターに迎えていた。
「弘前ねぷた」は今年、文献に初めて登場した1722(享保7)年から300年という記念の年になることから、「弘前ねぷた300年祭」として開催する。弘前ねぷたまつりの合同運行は3年ぶり。後援事業を行うほか、5月には香川県琴平町で四国金毘羅ねぷた祭りを開催した。
6月16日に弘前市が発表した初音ミクさんのビジュアルは等身大2枚とSDキャラクター6枚。メインビジュアルを担当した黒獅子さんは熊本出身で、ライトノベルなどの挿絵を描くイラストレーター。サブビジュアルの大堂(daidou)さんは青森在住のイラストレーターで、2019年の弘前さくらまつりとのコラボで「桜ミク」を描いたことがあり、弘前関連での起用は2回目となる。
コラボ企画ではイラストを使った祭りのポスターを掲出するほか、PR用シールを配布する。8月1日に発行する「広報ひろさき」8月1月号にイラストを掲載し、7月上旬以降には歓迎ボードを弘前駅中央口(横1.8メートル、縦3.6メートル)と弘前市立観光館北側壁面(縦3.6メートル、横7.2メートル)に設置する。
地元企業とのコラボ商品を展開し、弘前の観光施設などでは公式グッズも販売する。弘前駅自由通路や観光施設、祭り会場などでは初音ミクさんの声を使った歓迎アナウンスを流す予定で、ラジオでCMに流すことも検討しているという。
弘前ねぷたまつりの開催期間は8月1日~7日。