柴田学園大学短期大学(弘前市上瓦ヶ町)で6月4日、講演会「明けない夜はない!地域から切り拓く ニューノーマル時代のキャリア戦略」が開催された。
柴田学園とまちなかキャンパス(土手町)が共催する教育プログラム「生活創生カレッジ」の一環で開催した同講演会。学生や地域住民の多様な学びの場を提供することを目的とし、今回が3回目。講演会のゲストは転職エージェントで「morichi」(東京都)社長の森本千賀子さん。大手からベンチャーまで幅広い企業の人材戦略コンサルティングや採用支援を手がけ、2000人以上の転職に携わった経験を持つ。
講演では学生向けに、新型コロナウイルスの拡大により、東京を離れて静岡と二拠点生活を始めた経験や、ニューノーマル時代の就職活動、インターンシップの向き合い方について語った。森本さんは「人生100年時代で、変わらないことはリスク。自分の人生を自分で決めるためには、自身のバリューを考えることが大切。キャリア戦略には希少性、市場性、再現性の3つが重要で、最大の財産は人脈」と話す。
講演を終えて短大2年生の幸山朝美さんは、「栄養士の勉強をしていて、就職活動のアウトプットに生かせそう」と話す。一般参加者の松山秀和さんは、「社会人になっても、自分のキャリアをどう歩んで行くのかと悩みにぶつかることが多い。これからどのようにアクションを取るべきかを体系的に理解することができた」と話す。
柴田学園大学の葛西美樹教授は、「変わらなければいけないのは個人だけではなく、学園も同じ。来年当校は開学100周年を迎え、大学にフードマネジメント学科を開設予定。ニューノーマル時代に地域に必要とされる学園を目指したい」と意欲を見せる。