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弘前のカフェが久渡寺参道前に移転 地域に合わせた店づくり

店主の下山有希さん

店主の下山有希さん

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 カフェ「スカヴィフィーカ」(弘前市坂元山元、TEL 050-5436-0855)が5月14日、久渡寺参道前に移転した。

移転でリニューアルした「ぷち和ぱふぇ」

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 2018(平成30)年、弘前南高校近くの県道126号久渡寺新寺町線沿いにオープンした同店。昨年11月に閉店した「こどもの森売店」跡に移転した。店主の下山有希さんが北欧に憧れがあったため、店名の「ska vi fika?(スカヴィフィーカ)」はスウェーデン語で「お茶しない?」を意味する。

 下山さんによると、久渡寺の住職からテナントとしての情報提供があったという。「御朱印集めが好きで、以前の店舗では住職のトークイベントを開いたり限定の御朱印を展示したりしていた。店を開業する前から参道やお寺が見られる場所に出店するのが夢だった」と下山さん。

 店舗面積は約12坪、席数は、テーブル席8席、カウンター席3席、テラス席8席。店内の床や壁、天井は張り替え、黒のカウンターは新設した。テーブルや椅子は前店舗から運んだ。店内では御朱印の展示や地元作家の作品も販売する。

 メニューは、30種の雑穀を使った「玉ねぎたっぷり薬膳カレー」(ドリンク付き=1,100円)、無農薬や有機栽培豆を使ったコーヒー(500円)、ハーブティー「楽しまなく茶」(650円)などを提供する。卵や砂糖、牛乳、バター、小麦粉不使用の「からだにやさしいスイーツ」の「豆腐プリン」(350円)、「お豆腐ケーキ(ベイクドチーズケーキ風)」(450円)などは引き続き提供し、「ぷち和ぱふぇ」(650円)は抹茶アイスを追加してリニューアルした。

 客層や人の流れがまだ分からないと話す下山さん。久渡寺の参拝客が訪れるだけでなく、登山道があるため登山客や「こどもの森」で自然観察野外活動に訪れる子どもも多いという。下山さんは「登山客向けにサンドイッチや冬も営業する予定なので温かくなれるような料理など、新メニューを作っていきたい」と意欲を見せる。

 移転して1週間がたち、バスで通ってきた前店舗の常連客もいたという。「ありがたいし、周りの助けがあったからこそ移転することができた」と下山さん。「お寺の門前カフェとして長く続けていきたい。久渡寺とコラボしたり周辺の人たちと一緒に地域を元気にできたりするような企画も仕掛けていきたい」とも。

 営業時間は11時~16時30分。金曜、第3木曜定休。

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