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弘前のラーメン店継承に20代2人が発起 人が集まる場所に

鎌田翔至さん(右)と石山大河さん(左)

鎌田翔至さん(右)と石山大河さん(左)

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 「久渡寺のラーメン屋さん」(弘前市坂元山元)が現在、事業継承するための資金支援者を募集している。

「久渡寺のラーメン屋さん」のチャーシューメン

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 久渡寺の参道入り口にある同ラーメン店。「こどもの森売店」と共に2軒あった売店だが、昨年11月に「こどもの森売店」は51年の営業に幕を閉じた。「久渡寺のラーメン屋さん」は、農事組合法人「しみず」が先代から事業を受け継ぎ2019年から営業していたが、担い手不足で今季の営業を続けることが難しくなっていた。

 「しみず」から相談を受けた創業サポートや「かぐや農園」を運営する「ホーデック」(小栗山)が、3代目として鎌田翔至さんと石山大河さんの2人を起用し、事業継承に向けて準備を始めることにした。

 鎌田さんは今年3月に弘前大学を卒業したばかりの22歳。北海道・網走出身で在学中は地域活動や商店街の活性化といった取り組みに参加。「学業以外で弘前の大人たちと関わるようになり、4年間よくしてもらった。内定先から1年間の猶予をもらい、弘前の人たちに少しでも恩返しできればと継業を手伝うことにした」と鎌田さん。

 石山さんは現在24歳で、弘前出身。子どものころに久渡寺周辺で遊んでいたことがあったという。県外に進学していたが昨年Uターンし、地元農家の農作物を販売する手伝いをするようになった。ホーデックの仕事に携わることになり、自身のルーツがある同地域で新しい挑戦ができることに意欲が湧いたと振り返る。「久渡寺にあった店が両方ともなくなることは避けたかった」とも。

 2人はラーメンづくりの経験はなく、ゼロからのスタート。レシピは引き継いだが、スープづくりや麺もアレンジした。新メニューを開発し、4月18日から始めたプレオープンに来た地元客から積極的に意見を取り入れ、現在も改善中という。「味が変わったといわれることはあるが、以前より満足してもらえるラーメンを提供できるようにしたい」と鎌田さん。

 目標金額は200万円。支援金の使い道は主に設備改修費になる。HACCPの審査をクリアするための水回りの整備や空調設備に使う。リターン品にはラーメンチケットや久渡寺の御朱印のほか、地元の特産品などを用意。一日店長になれるプランも用意する。

 鎌田さんは「プレオープンで地元に根付いた店だったことを改めて実感した。参拝客も多く、今後はキャンプ場ができる計画もある。地元の人たちの集まれる場所として守りつつ、地域外の人も楽しく集まれるような場所にしたい」と意気込む。

 「久渡寺のラーメン屋さん」は5月3日オープン。クラウドファンディングの締め切りは5月31日23時59分まで。

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