理容室とネイルサロン「18(イチハチ)」(弘前市北園、TEL 0172-68-5265)が4月18日、三岳公園近くにオープンした。
理容師の大和隆史さんとネイリストの聡子さん夫婦が始めた同店。店名の「18」は、地域に「一」番寄り添えること、末広がりで縁起の良い「八」を組み合わせた。ロゴには爪と髪を描いている。
隆史さんは関東地方の理容店で働いていたが、2014(平成26)年に弘前へUターン。ヘアカットチェーン店で働いていたが聡子さんと知り合い、独立を考えるようになったという。聡子さんは2012(平成24)年に独立し、ネイルサロン・スクール「フィオリトゥーラ」を立ち上げていた。2人は昨年結婚した。
「一度きりの人生だからと自分の店を持つことを決めた」と隆史さん。2人での開業の準備は昨年5月ころから始め、1つの建物に入口を2つにし、中ではつながる間取りにした。理容室の店内は、窓を大きくし自然光を取り入れるようにした。和をテーマに盆栽を置き、枯れ山水をイメージした壁紙などを設置。外には小さな庭を造った。隆史さんは「カットされながら庭を楽しんでもらいたい」と笑顔を見せる。
ネイルサロンの店内は色使いにこだわり、ナチュラルテイスト。聡子さんは「フィオリトゥーラの雰囲気を引き継ぎ、居心地の良い空間にした。男性がカットをしている間、女性はネイルを楽しんでもらったり、女性がネイルの後にシェービング(顔そり)をしたりする使い方を目指したい」と話す。
オープンから1カ月がたち、ネイルの利用客の中には顔そりに初挑戦する人も多く、喜ぶ姿があるという。「うぶ毛をそるだけで化粧のりがよくなったり顔色が明るくなったりすることがある。理容室だと女性は利用しにくいため、ネイルサロンとの併設で敷居を下げることができれば」と聡子さん。
理容室は男性のみで、メニューはカットと顔そりとシャンプーが込みで、大人=2,200円、シルバー(60歳以上)=1,980円、中高生=2,000円、子ども=1,800円。女性向けの顔そりは2,000円。ネイルのメニューはネイルケア=2,750円(ハンド)、3,300円(フット)ほか、イクステンション=880円(1本)、フローター=330円(1本)など。
隆史さんは「学生寮などがあり、学生の利用を見込んでいたが、年配客も多く、待合スペースで学生と年配客が談笑することもあった。世代も超えて地域に根付いていける店にしていきたい」と意欲を見せる。
営業時間は、理容室=8時30分~18時30分、ネイルサロン=10時~19時。定休日はSNSで告知する。