弘前大学落語研究会が4月30日、「加藤酒店」(弘前市西茂森、TEL 0172-32-9346)のイベントルームで落語イベント「角打ち落語」を行った。
コロナ禍で学生の活動が制限されていると聞いた同店店主の加藤貴大さんが、店内のイベントスペースを使ってみてはと弘前大学落語研究会に持ちかけて実現した。同店は2020年に移転リニューアルし、カウンターキッチンを備えたイベントスペースがあったが、まん延防止等重点措置などの影響で活用できない状況が続いていたという。
イベントでは、3人の学生がそれぞれ落語を披露。15時と17時の2回公演で、各回12人と人数制限を設けて行った。入場無料で、観客は同店で購入した酒などを飲みながら鑑賞。落語は来場できなかった人向けにネット配信も行い、同店のフェイスブックページにアーカイブとして残している。
「弘林亭小鯖(こうりんてんこさば)」の芸名で活動する弘前大学3年の伊藤青空さんは「人前で落語をすることがほとんどなかったため、うれしい機会だった。いつもとは違う客層で緊張したが、今後も弘前の人たちに活動を見てもらえる場を作っていきたい」と意欲を見せる。