イタリアンレストラン「Il Filo(イルフィーロ)」が3月11日、弘前市中土手町にオープンした。
狩猟免許とワインソムリエの資格を持つ林隆寛さんがジビエ料理とイタリア料理を提供する同店。元カフェの物件を居抜きで使う。
林さんはイタリアンレストラン「オステリアエノテカ ダ・サスィーノ」(弘前市本町)や東京のイタリアンで経験を積み、30歳で独立した。店名はイタリア語で「糸」を意味し、「糸のように長く続く店」「人とのつながりを大切にする」「一期一会の出会いを大切にする」という3つの思いを込めた。
店舗面積は49坪、客席数は28席。カフェ「TUBE LANE(チューブレーン)」の壁紙や内装などは残しつつ、ワインセラーを新設し、トイレは改装した。「独立を決めたのは昨年9月。店は内覧してすぐに決めた」と林さん。
メニューは、「自家製ツナとフレッシュトマトのアーリオオーリオ」(1,200円)、十和田短角牛ランプのグリル(2,500円)、金木産馬肉のカルパッチョ(1,500円)など。生ビール(600円)やカクテル(600円~)、国内外のワインを用意する。林さんは「カジュアルに楽しめるワインをそろえたい」と話す。
ランチメニューは、「林シェフのハヤシオムライス」か本日のパスタから一品を選び、グリーンサラダとドリンクが付くAセット(1,500円)と前菜盛り合わせを加えたBセット(2,000円)。自家製パン(100円)や「林シェフの気まぐれドルチェ」(400円)の追加にも対応する。
地元飲食店とのコラボメニューも提供する。ラインアップは、クラフトビール工房「Be Easy Brewing」(松ケ枝)とコラボした「ギャレスコラボビール」(800円)、チーズ専門店「she/SHOCK/cheese」(土手町)とコラボした「セレクトチーズの盛り合わせ」(1,200円)。コーヒー豆は「ピッツェリア ミーア」(代官町)から仕入れる。
今後は自ら仕留めたカモなどを使ったジビエ料理や、イタリアのスープ料理「ズッパ」などを提供していきたいと明かす林さん。コロナ禍での独立だったが、アルコールを提供できるように「あおもり飲食店感染防止対策認証」を取得するなど前向きに準備を進めた。林さんは「自分の持ち味を生かし、弘前に根付いていける店をつくりたい」と意欲を見せる。
営業時間は、平日=11時30分~14時、土曜・日曜・祝日=11時~14時30分、18時~21時30分。水曜定休。