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青森・黒石こみせ通りにアンティークショップ 東京からの移転、2年ぶりの再開へ

店主の上奥啓さん

店主の上奥啓さん

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 東京・神保町にあった「FESTINA LENTE(フェスティーナレンテ)」が11月1日、黒石こみせ通りの旧ストゼンビルにオープンする。

倉庫を活用した店内

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 アメリカのビンテージ古着やアンティーク雑貨を約500点扱う同店。神保町の実店舗は2019(平成31)年12月に閉店し、昨年は新型コロナウイルスの影響でイベント出店とウェブ販売のみ営業した。実店舗での再開は約2年ぶり。

 店主の上奥啓さんは埼玉出身で古着店やリサイクルショップなどに勤務。弘前出身の志稀さんと結婚し、志稀さんの出産を機に弘前に移住した。上奥さんは「弘前で店を再開させるつもりだったが、コロナ禍で再開はしばらく見送っていた」と説明する。

 出店する旧ストゼンビルは昭和40年代の建物で、1階は生活雑貨品などを売る商店で2階は居住スペースだった。2015(平成27)年に閉店し、2019(平成31)年からNPO法人横町十文字まちそだて会が約90坪の広さを使ったコワーキングスペースとして活用していた。

 上奥さんは「当初はコワーキングスペースの一画で雑貨の販売のみを考えていたが、倉庫となっていた約半分の場所が使われていないことを知り、出店を相談したところ話が進んだ」と振り返る。「天井にあるむき出しの鉄骨が気に入っている」とも。

 東京で使っていた道具などを持ち込み、8月から準備を開始。現在、上奥さんは店内で商品の撮影やディスプレーなどの作業に取り組んでいる。プレオープンという状態だが、倉庫のシャッターが開いていれば入店でき、地元住民が足を止めて立ち寄ってくれるようになった。中には商品を気に入り、その場で購入する人もいたという。

 正式なオープン日の11月1日以降はコロナの感染状況を見守りながら営業する予定で、当面は事前予約制。予約は既に受け付けており、メールかインスタグラムのメッセージ機能で予約できる。上奥さんは「今は準備不足で申し訳ないし、盛大にオープンとはうたえないご時世。藩政時代からのアーケードが残る中町こみせ通りの雰囲気に合うような店づくりを心掛けていきたい」と意欲を見せる。

 営業時間は11時~19時。

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