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弘前にセレクトショップ「農家のゆうき」 青森県産有機野菜や加工品販売

小田桐雅子さん(左)と佐藤拓郎さん(右)

小田桐雅子さん(左)と佐藤拓郎さん(右)

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 有機野菜などを販売するセレクトショップ「農家のゆうき」が7月3日、ヒロロ(弘前市駅前町)地下にオープンした。

有機JAS規格のSKOSの冷凍パンが並ぶ店内

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 青森産有機野菜や無農薬野菜、加工品などを販売する同店。黒石の米農家でシンガー・ソングライターのタクロンこと佐藤拓郎さんと青森にIターンしたトマト農家で野菜ソムリエプロ、だしソムリエ、食育インストラクターなどの資格を持つ小田桐雅子さんがセレクトした生産者の農産物を取り扱う。

 「農家のゆうき」は昨年6月に発足したプロジェクトで、小田桐さんの夫・克さんが社長を務める「彩りの食卓」(青森市)のブランド。「安全な農作物を届ける」というコンセプトで、県内30~40人の生産者の有機野菜や水産加工物をネット販売していた。同店は初めての実店舗となる。「農家のゆうき」は有機野菜の「有機」と挑戦する「勇気」の2つの意味を込めている。

 佐藤さんは「テレビリポーターとして活動することがあり、取材で県内のさまざまな農家や漁師と知り合う機会を得ることができた。農法にこだわったり在来品種を生産したりする農家はロット数や規格外といった理由から流通させることが難しく、消費者に届ける機会が少なかった」と話す。

 店内の商品には「自然農業」「有機栽培」「特別栽培」「慣行栽培」というカテゴリを表記して販売する。自然農法で小麦から自ら作るSKOS(エスコス、新郷村)の、有機JAS規格を満たした冷凍パンを扱う。「ネット以外の販売は現在のところ当店だけ」と佐藤さん。

 佐藤さんによると、オープン初日となった3日は客足が途絶えることなく、アレルギー体質の家族を持つ購入客から「こういう店を待っていた」「ネットでしか購入できなかったからうれしい」といった声があったという。

 商品のラインアップは季節の収穫物によって変える。「県内には有機栽培などの農法にこだわった生産者がたくさんいる。取り扱う生産者を増やしていきたい」と佐藤さん。「生産者を店頭に立ってもらったり、直売する場を作ったり、消費者と生産者をつなげる場として発展していければ」とも。

 営業時間は10時~19時。

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