青森県藤崎の国道7号線沿いのラーメン店「藤翔(ふじしょう)製麺」(南津軽郡藤崎町)に6月25日、冷凍自動販売機「ど冷(ひ)えもん」が設置された。
同店は、津軽エリアで中華レストランやラーメン店を展開する「幡龍」のグループ店。コロナ禍における新しい販売手法として、非対面での24時間無人販売ができる自動販売機の設置を決めた。
「ど冷えもん」は、自販機メーカー「サンデン・リテールシステム」(東京都墨田区)が開発した冷凍自販機で、同社による青森県内での設置は八戸に設置した「ご当地ラーメンセレクション」に次ぐ2番目。最大11種類の商品を販売できる。
幡龍の笠井憲一さんは「当店には、創業の1976(昭和51)年から作り続けている看板商品のギョーザがある。関東圏での展開が増えている冷凍ギョーザの無人販売を参考に、プレハブの店舗を作って当店でも無人販売の計画を進めていたところ、『ど冷えもん』を紹介してもらい、持ち帰りができるラーメンメニューの冷凍商品の展開も併せて考えた」と話す。
販売するメニューは、「黒豚餃子(ぎょうざ)」(20個入り=1,000円)、麺屋幡の「つけ麺」(800円)「味噌(みそ)ラーメン」(750円)、藤翔製麺の「親鶏中華」(700円)。持ち帰ったラーメンは、冷凍保存された麺と具の入ったスープをそれぞれ湯せんで調理してもらう。
笠井さんは「お客さまにとっては安心できる購入方法として、スタッフにとっては安全な販売方法として、それぞれ新しい商機につなげたい」と意気込む。