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弘前舞台の漫画「ふらいんぐうぃっち」が最新刊 作者のお気に入り場所が表紙

初めて横浜が表紙となった「ふらいんぐうぃっち」10巻(C)石塚千尋/講談社

初めて横浜が表紙となった「ふらいんぐうぃっち」10巻(C)石塚千尋/講談社

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 弘前を舞台にした漫画「ふらいんぐうぃっち」の最新刊10巻が6月9日、講談社から刊行された。

表紙イラストの場所はファンたちがSNSで紹介している

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 魔女修行中の主人公・木幡真琴が居候先の弘前で過ごす日常を描いた同作。原作者は弘前在住の漫画家・石塚千尋さん。2012(平成24)年9月から「別冊少年マガジン」(講談社)で隔月連載が始まり、2016年(平成28)にはアニメ化した。

 物語は今回、主人公が実家に一時帰省し、都内や横浜が舞台となる。家族や地元の友達などの新キャラクターが登場し、主人公の家庭環境などが明かされる展開となっている。

 同作では表紙イラストが毎回、弘前周辺が舞台となっていたが初めて青森以外がロケ地となった。石塚さんは「横浜のお気に入りスポットを表紙にした。横浜は東京に住んでいた時に気晴らしで通っていた場所で、青森で漫画を描くようになってからも上京する機会があれば行っていた」と話す。

 10巻ではこのほか、豪徳寺(東京都世田谷)が登場する。「もともと担当さんから面白い寺があると、アイデアを持ってきてくれたのが豪徳寺だった。一目で気に入って出すことにした。特徴のある寺なので、どのように『ふらいんぐうぃっち』風にアレンジしているのかを楽しんでほしい」と石塚さん。

 石塚さんの作品には、実際の場所が積極的に登場することが特徴としてあり、自身が取材する。石塚さんによると、新型コロナウイルスの影響で取材が難しくなり、東京にいる担当者に撮影依頼をしたという。「もともとリモートワークで執筆自体に影響はないが、脱稿後に次回の打ち合わせのために東京へ行くという流れが今はできていない」と石塚さん。「気兼ねなく東京や横浜をぶらぶら散歩できるような日が待ち遠しい」とも。

 価格は528円。

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