
弘前市は5月27日、「弘前ねぷたまつり」の合同運行を中止すると発表した。
中止は11時30分から弘前市役所で開かれた櫻田宏弘前市長が記者会見で明らかにした。櫻田市長によると、参加予定だった73団体に意見を聞き取り、主催関係5団体と協議した結果、8月1日~7日に開催予定だった「弘前ねぷたまつり」を昨年に続き2年連続で中止するとした。全会一致だったという。
「ねぷた」が歴史に登場したのは、1722(享保7)年。藩政を記録した日記に、五代藩主津軽信寿が「祢(ね)むた」と呼ばれるとうろうを見物した記録が初めて。現在のような合同運行の形で開催が始まったのは1914(大正3)年からで、中止は1937(昭和12)年から1945(昭和20)年の戦時中にもあった。
昨年は、4月15日に中止を発表。市では代替企画として、金魚ねぷたや角灯籠(とうろう)を街中に飾る「城下の美風」を実施。同様の風習は大正から昭和初期にはあったとされ、町内運行やねぷたをやらない年などに各町会や地域団体で行っていたという。
櫻田市長は、「昨年のような町会内などの地域運行までを自粛するものではなく、文化・伝統を継承させるための活動は考えていきたい。感染防止対策を取った形で、活動の支援金などの用意も検討している」と話す。
青森県内では「五所川原立佞武多まつり」「平川ねぷたまつり」はすでに中止を発表しており、「青森ねぶた祭」では花火大会や海上運行は中止し、一般参加を受け入れない形での開催を予定している。