電気工事会社「津軽の電気」(弘前市楢木、TEL 0172-98-2140)が5月18日、津軽塗ストローの販売を始めた。
津軽塗のコンセントプレートやランプシェードといった照明器具を販売する同社。2019(平成31)年に立ち上げたブランド「津軽燈(あかり)LAB」は照明器具のほかに小物などの津軽塗製品をプロデュースする。社長の高橋武敏さんは「日常使いしている物を津軽塗にすることで、ちょっとした驚きや楽しみを提案したい」と話す。
高橋さんによると、津軽塗のストローは今年に入り、プラスチックごみなどの投棄や環境問題の深刻さを知ったことでマイストローを津軽塗で提案しようと考えたことがきっかけ。箸に施す津軽塗と同じ手法を用いた。
ストローはステンレス製で形は2タイプを用意。唐塗りの技法で赤あげと呂(ろ)あげの2種類。洗浄ブラシ付きで、桐材の箱に入れる。使用による津軽塗の剥がれや欠損などには無償で対応する。高橋さんは「長く使ってほしい」と話す。
津軽塗の魅力について、高橋さんは「何にでも塗ることができ、二つとない柄やデザインの奥深さ、ほかにない独自性」と話す。「実は私自身もともと津軽塗に興味はなかったが、お客さまの要望に応える形で津軽塗製品を作るようになってから、生活の中に津軽塗があることに楽しみが生まれるようになった。ストローがその魅力を知る機会になれば」と笑顔を見せる。
価格は3,300円。津軽工房社(元寺町)、「津軽燈LAB」公式サイトで販売する。