弘前公園の花筏(はないかだ)の中を泳ぐカモの動画が現在、ネットで話題となっている。
弘前公園で初音ミクファンたちはフィギュアやドールをモデルに撮影する
動画は、カモが堀にできた花筏(いかだ)の中を右から左へ一直線に泳ぐ姿を撮影したもの。近くを走るオートバイのエンジン音がタイミングよく聞こえたことから、「カモからエンジン音が出ている」「バイク音がw」(原文ママ)といったコメントが寄せられ、現在のところ、12万リツイート、44万のいいねが付き、動画の再生回数は400万回を超えている。
撮影場所は弘前文化センター近くで、神奈川県から訪れたツイッターアカウント「nobee」さんが投稿した。nobeeさんは4月23日夜に神奈川を出発し、車で10時間近くかけて24日朝に弘前に到着。同日7時に外堀を散策し、でき始めていた花筏を動画で撮影。スマートフォンを構えていたところ、カモが真横に泳いでいった動画を偶然撮影できたと振り返る。
「カモが左側に見切れる瞬間に少しこちらをチラッと見るのが面白い。もしかするとカメラを意識していたのかもしれない」とnobeeさん。「もう一度挑戦しようと撮影に再チャレンジしたが、斜めに泳いだり途中で止まったりして撮影することはできなかった」とも。
投稿した動画に対し、国内だけでなく海外からも反応があった。「cute」「beautiful」といったコメントのほか、砕氷船や飛行機雲のようだと指摘する声があったほか、エンジン音を大きくしたり、カモのスピードを調整したりし、映像を使って遊ぶユーザーもいた。
弘前は初めてだというnobeeさんは、2019(令和1)年に弘前さくらまつりと桜ミクのコラボを知り、ミクファンたちが訪れている弘前に行くしかないと訪れたという。「弘前城や懐かしさを感じる街中に桜ミクさんが現れそうな雰囲気がよかった。本当はカモの動画ではなく、桜ミクさんの写真でバズりたかった」とも。
海外の反応が大きかったのは、普段から初音ミクの投稿をしていたことで海外のフォロワーとつながりがあったことも要因の一つ。nobeeさんは「海外の反応は意外だった。バズったら便乗して宣伝していい慣例があるので、弘前さくらまつりのことをしっかり海外にも紹介した」と笑顔を見せる。