津軽出身の演歌歌手でシンガー・ソングライターの吉幾三さんが4月23日、代表曲「俺ら東京さ行ぐだ」の「バイオハザード ヴィレッジver.」を公開した。
五所川原市の「吉幾三ミュージアム」では発売当時のレコードなどを展示している
吉さんは1973(昭和48)年にデビューし、1977(昭和52)年に「山岡英二」から「吉幾三」に改名した。1984(昭和59)年に発表した楽曲「俺ら東京さ行ぐだ」は、吉さんの出身地である旧金木町から東京へ行く自身を歌っているとされ、「俺らこんな村いやだ」というフレーズが話題を集め、同楽曲をモチーフにした映画も製作された。
「バイオハザード」はカプコン(大阪府大阪市)が発表したサバイバルホラーゲーム。武器や道具を使ってゾンビやモンスターなどと戦う。ゲームソフトのシリーズ累計出荷本数は1億本を超え、映画化やテーマパークのアトラクションにもなった。最新作「バイオハザード ヴィレッジver.」はナンバリング作品としては8作目に当たり、古びた城を中心とした辺境の「ヴィレッジ(村)」を舞台にしている。
「俺ら東京さ行ぐだ」の「バイオハザード ヴィレッジver.」はスペシャルアレンジで、公式イメージソング「俺らこんな村いやだLv.100」としてウェブなどで公開した。ゲーム内容に沿った替え歌で「理性が無ェ 正気じゃ無ェ 人間(ひと) かどうかもわから無ェ」と、吉さん自らが歌いながらゲーム映像を紹介している。
吉さんは「20年くらいあまり歌っていなくて、速いテンポで歌える歳じゃなくなったが、歌うのは一応プロだから難しくはなかった。まだこの歌を『知っている』と言われるのはありがたく、ゲームはリアルでびっくりだが、私の歌を歌いながらでも楽しんでいただければ」と話す。
吉さんはこのほか、特殊メークにも初挑戦し、公開した映像の最後に披露する。撮影は納得するまで何度も撮り直したという。吉さんは「数時間かかったメークで私の怖い一面も見てほしい」と笑顔を見せる。