弘前観光コンベンション協会(弘前市下白銀町)が4月5日、弘前さくらまつりの公式応援キャラクター「桜ミク」とのコラボ内容を発表した。
桜ミクはバーチャルアイドル「初音ミク」から派生したキャラクター。2019(平成31)年のさくらまつりから公式応援キャラクターとして就任し、今年は3年目。当初は2年の任期だったが、新型コロナウイルスのため任期が延びた。
今年は「音」「声」をキーポイントとして、弘前さくらまつりテーマソング「春を待つ人」を発表。弘前公園を中心に弘前市内では初音ミクによる歓迎アナウンスを放送する。
「春を待つ人」は弘前の桜をイメージしたポップソングで、津軽三味線などの楽器を曲中に使用。楽曲制作は同人音楽作家「PolyphonicBranch」さんが担当し、過去3年間に使ったイラストや弘前の景色を織り交ぜた動画を、ユーチューブの初音ミク公式チャンネルで配信している。歓迎アナウンスは約30秒を予定しており、弘前さくらまつりの開幕に合わせて発表するという。
弘前さくらまつりで毎年発行しているガイドブックは今年、「桜ミクと楽しむ101回目の桜」として販売する。過去のイラストとその舞台になった場所を中心に紹介し、「聖地巡礼」が楽しめる内容になっている。A4サイズ、オールカラー、全32ページ。価格は660円。4月9日発売。
弘前商業連合会や市内商店街では短冊ポスターや8種のイラストを使ったフラッグを設置し、地元企業とは桜ミクとのコラボ商品を販売する。既に発表された工藤パン(青森市)のイギリストーストはその一環。キャラクターグッズは弘前で先行して販売。今年は観光施設のほか、ロフト弘前店でも販売する。
昨年まで行っていたスタンプラリーは感染症対策の観点からスマートフォンアプリ「ミクナビ」を使ったデジタルチェックインラリーとなり、現在継続中のミクタクシーや弘南鉄道のミクラッピング列車の運行、弘前駅西口入り口に設置している大型パネルの設置は、まつり期間中も実施する。
弘前観光コンベンション協会の白戸大吾事務局長は「感染症対策を講じたうえで、皆さまが楽しめるように準備を進めている。未発表のコラボもあり、さまざまな仕掛けを用意しているので、さくらまつりだけでなく、桜ミクとコラボした弘前を楽しんでいただければ」と話す。
弘前さくらまつりは4月23日~5月5日。