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青森県大鰐で一般非公開の栽培施設を見学-子ども向けの遠足プログラム実施へ

もやし場。サワと呼ばれる土床にはパイプで温泉水が巡り、もやしが育つ30度という環境を保っている。冬場には一面に湯気が立ち込め、もやしを覆うわらも膨れ上がるという

もやし場。サワと呼ばれる土床にはパイプで温泉水が巡り、もやしが育つ30度という環境を保っている。冬場には一面に湯気が立ち込め、もやしを覆うわらも膨れ上がるという

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 ひろさきアフタースクールでは12月7日、大鰐町伝統のブランド野菜「大鰐温泉もやし」を栽培する「もやし場」を見学する遠足プログラムを実施する。

大鰐温泉もやし。温泉の熱を使用して土耕栽培するため、一般的な水耕栽培のもやしと異なり土の香りが漂う

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 同もやしの栽培施設は現在、一般公開はしていない。350年以上の歴史があるといわれ、温泉熱だけで栽培し、栽培に使う水も全て温泉水というのが特徴。同スクールの趣旨に賛同したプロジェクトおおわに事業共同組合の協力により実現した。

 同スクールは、子どもたちの放課後という時間に学びと遊びの多様なプログラムを実施することで、楽しさを共有する空間の提供を目指している。2014年2月に始まり、英語や科学の体験授業からゆるキャラのデザインまで、さまざまな活動を行っている。

 遠足プログラムについて、主催者の境江利子さんは「大鰐町の伝統文化を学ぶことを目的としているが、実は弘南鉄道というローカル線の現状に関心を持ってもらうことも目的」と明かす。

 当日の移動には弘南鉄道を利用する。車内では、弘南鉄道のマスコットキャラ・ラッセル君が登場し、同社社員による電車の説明や弘前大学生の協力による鉄道クイズも行われる。「地域の未来を担う子どもたちに、地元企業への関心や伝統食材への興味を深めてほしい。鉄道乗車やもやし場の見学は、その機会を生むのに最適」と境さん。

 参加者は親子または保護者同伴で10組限定(先着順)。参加費は1,000円。往復の電車代と鰐come温泉入浴チケット込みで、子どもは無料。申し込み締め切りは12月1日。問い合わせはひろさきアフタースクール(TEL 090-1935-5527)まで。

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