弘前市が年末年始緊急消費喚起事業費補助金を交付し、現在、市内の複数団体による事業が展開している。
交付した補助金は、新型コロナウイルス感染症拡大により悪化した経済の回復を図るため、地域内の消費を喚起する事業に係る経費を補助するもの。15以上の事業者で構成された団体を対象に11月30日から申請を受け付け、16の事業が採択された。現在も申請は受け付けている。
すでに終わった事業もあるが、市内の店舗で購入したレシートを3枚以上集めて応募すれば、商品券や地場産品が当たる「オール弘前エールキャンペーン」や、タクシー利用者に抽選で初乗り運賃分のチケットを進呈する「タクシー初乗り運賃キャッシュバックキャンペーン」といったものがある。
弘前仕出し商組合が同補助金を使って主催するキャンペーンは、1月8日から飲食店や仕出し店など市内12店舗のオードブルが半額で注文できる。同組合代表の小山内康晴さんによると、店舗によっては昨年比の売り上げが7、8割減少しているところもあるという。
小山内さんは「新型コロナウイルスはまだ続くことが見込まれ、今は地域経済を地域で支える必要がある。地域経済を少しでも活気づけられる取り組みとしてありがたい。当キャンペーンが知らない店を利用したりリピートしたりするきっかけとなり、次につなげられるとうれしい」と話す。