10月23日「津軽弁の日」、今年は津軽弁などを使ってSNSで投稿が見られるなど、ネット上で盛り上がりを見せている。
1988(昭和63)年に津軽弁の日やるべし会が制定した「津軽弁の日」。同会は毎年同日に、津軽弁の短歌や俳句、川柳などを募集し、代表の伊奈かっぺいさんらが読み上げるといった朗読イベントを主催していたが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、無観客で行った。
ネット上では津軽弁の日にちなみ津軽弁での投稿が相次いだ。コンビニ大手「セブン‐イレブン・ジャパン」の公式ツイッターは、「そったわけだはんで、津軽弁で紹介す」とツイートし、標準語訳をリプライしたほか、文房具メーカー「キングジム」が「今週もよぐけっぱったじゃ(今週もよく頑張った)」などと津軽弁でツイートした。
青森出身の声優・三上枝織さんは「そどで食うゴーヤチャンプルーがっぱめぇんだばって、なして自分ちで作ったやづだば、こうなんねぇんだべが(外で食べるゴーヤチャンプルーはとてもうまいが、自分で作るとおいしくできない)」と投稿したところ、弘前在住の漫画家・石塚千尋さんが「たんげわがる。そどだばめぐかんじるなぁ(よく分かる。外だとおいしく感じる)」(以上、原文ママ)と反応していた。
津軽弁を広めるために活動しているVtuberの津軽ねぷこさんはこの日、津軽弁だけの動画配信を予定しているほか、動画へのコメントも訛(なま)りのみと呼び掛けている。津軽ねぷこさんは「方言は『鉄板ネタ』で、中でも津軽弁は注目度が高い。一年に一度しかないこの日を『できない人も津軽弁を使ってみよう』と呼び掛け、お祭りのような日にしたい」と話す。「なかなか外に出られない日々だからこそ、インターネットを通じて全国の人に『津軽弁の魅力』を感じてもらえる日にしたい」とも。