「東日本旅客鉄道株式会社 秋田支社」(秋田県秋田市)が10月14日、秋田・津軽エリアの「駅カード」第2弾の配布を始めた。
駅カードは、各駅を象徴する観光資源や停車する人気の列車をイラスト化したもの。秋田・津軽エリアでは今年8月から第1弾として、横手駅・秋田駅・東能代駅・弘前駅・象潟駅・男鹿駅の6駅の改札口で無料配布している。
第2弾は、湯沢駅・川部駅・津軽中里駅・平賀駅・矢島駅・阿仁合駅の6駅。地域鉄道社との共同企画が今回の特徴で、津軽エリアでは弘南鉄道(青森県平川市)と津軽鉄道(五所川原市)から2駅、秋田エリアでは由利高原鉄道(秋田県由利本荘市)と秋田内陸縦貫鉄道(北秋田市)がラインアップに入った。
JR秋田支社広報担当者は 「2018(平成30)年に観光分野において協定を結んでおり、旅行商品の開発や共同事業などに取り組んでいる。今回は連携の一環で、全国的に見ても地方部では珍しい取り組み」と自信を見せる。
イラストをデザインしたのは1弾に引き続き、イラストレーターのばーみりをんさん。川部駅はリンゴと岩木山、列車はキハ40・48形で、平賀駅は世界一の扇ねぷたと列車は7000系、津軽中里駅は桜が有名な芦野公園と列車は「走れメロス号」の津軽21形が描かれている。
現在も配布中の第1弾について、同担当者は「一日で集めていただいた方やじっくり時間をかけて各方面へお出掛けいただくなど、多くお客さまにご参加いただいている印象がある。裏面の仕掛けに気付き、SNSなどで発信していただいている様子も拝見し、うれしく感じている。今回は全駅制覇の難易度は上がったが、感染症対策をして時間をかけて集めていただければ」と話す。「状況を見ながらだが、次のシリーズも検討している」とも。
配布は駅社員が対応する時間。川部駅=6:50~16:50、平賀駅=6時~22時、津軽中里駅=10時~19時。2021年3月31日まで。