弘前公園でシルバーウイークとなる9月18日~22日、「弘前城秋の大祭典」が開催される。
園内をテーマパークに見立て4つのエリアで、食、スポーツ、芸能といったテーマで昼間はイベントやワークショップを行う同イベント。夜間は本丸と北の郭で「光の桜紅葉」と題したプロジェクションマッピングとライトアップを行う。
期間中、四の丸でステージパフォーマンスのほか、露天商組合が50店ほどの出店を予定する。レクリエーション広場ではサッカー大会やスポーツ教室、弘前場植物園では「木育」をテーマにした遊びや人形劇など、市民広場では23店のクラフト作家らの作品展示・販売を行う。
プロジェクションマッピングはネイキッド(東京都渋谷区)が担当する。下乗橋から本丸を抜けて鷹丘橋までを一方通行とし、石垣や天守への投影やライティング、シャボン玉による演出もあるという。来場者には、ソーシャルディスタンスを楽しむ目的で、金魚ねぷたを使った「ディスタンス提灯(ちょうちん)」を貸し出す。
ライトアップは園内だけでなく外堀も行い、開催期間後も続ける。同実行委員会会長で櫻田宏弘前市市長は「紅葉前の弘前公園でのライトアップは初めての試み。木々が次第に色づいていく変化を楽しめるのでは」と期待する。
感染症対策として、園内入り口8カ所で検温と連絡先の記入を来場者に依頼し、ゴム製リストバンドを配布。マスクを着用していない人には販売も予定。エリア内は定期的に消毒し、各エリアで上限人数を設ける。店舗間の距離も保ち、出店する露店内での飲食は原則禁止とし、飲食ブースを設置するという。
櫻田市長は「実施に関してはさまざまな意見はあり、今後の感染状況では開催を見直すこともあるが、現在、弘前保健所管内では感染者は出ていない。来年の弘前さくらまつりに向けて、新しい生活様式で新しい祭りの開催方法を実施する挑戦でもある」と話す。
開催時間は10時~17時。入場無料。光の桜紅葉プロジェクションマッピングは18時~21時(「弘前城秋の大祭典」開催後は11月8日まで、金曜・土曜・日曜のみ行う、11月1日~8日は開催)。ライトアップ点灯時間は18時~21時30分。