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弘前の国登録有形文化財にスタバ初出店-市民は賛否両論

スターバックスの出店が予定されている国登録有形文化財「旧第八師団長官舎」

スターバックスの出店が予定されている国登録有形文化財「旧第八師団長官舎」

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 弘前市役所敷地内にある国登録有形文化財「旧第八師団長官舎」に来春、スターバックスコーヒージャパン(東京都)が出店することが内定した。

「旧第八師団長官舎」の建物内の様子(1)

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 旧第八師団長官舎は1917(大正6)年に青森県を中心に洋風建築を多く手がけた大工棟梁・堀江佐吉の長男である堀江彦三郎によって設計された。終戦後は米軍の進駐部隊が滞在した司令官宿舎として使われ、1951(昭和26)年に市の管理物となり、市長公舎となった。1959(昭和34)年に市役所新築に伴い3分の2が解体され現在の形となり、2012年に同地へ移築された。

 スターバックスの出店が決まれば青森県内では5店目となり、弘前市は初出店となる。同店の国登録有形文化財への出店としては、兵庫県神戸市の「神戸北野異人館店」の事例はあるが、「珈琲の街ひろさき」「りんごカフェめぐり」といった取り組みがあるなど喫茶・カフェ文化が根付いている同市への人気チェーン店出店には、さまざまな意見が飛び交っている。

 20代の女性会社員は「弘前市は喫茶店やカフェはたくさんあるが、遅くまで営業しているお店は少ない。仕事帰りに寄れるような場所になってくれればいい」と話す。30代の自営業の女性は「今は五所川原のエルム店まで通っているので、弘前にできることはうれしい」といった賛成の声がある一方、30代の男性会社員は「あのエリアだけでもカフェはすでにある。できるならレストランといった食べられるお店の方が良かった」。60代の男性は「地元で頑張っている喫茶店が生き残れるか心配」といった声もあった。

 同市で同事業を担当する「ひろさき魅力プロデュース室」では、2015年春にオープンを予定としており、年内には協定書を取り交わす予定という。

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