JA津軽みらい(青森県平川市)が贈答用リンゴのパッケージに採用しているイメージキャラクター「凛(りん)」が現在、豊洲市場関係者の注目を集めている。
JA津軽みらいが2009(平成21)年11月から展開している「萌(も)え系」美少女キャラクターの「凛」は、ツインテールの黒髪にリンゴの花デザインの着物やリンゴのアクセサリーを身に着けている。JA津軽みらいでは現在、リンゴジュースのラベルにも採用している。
豊洲市場の営業担当部署で働く50代男性によると、7月3日に商談のため青森を訪れたところ、JA津軽みらいの担当者から同イラストが描かれたリンゴジュースの販売を手伝ってほしいと依頼されたという。「10年以上使われていたようだが、初めて知った」と同男性。
その後、「豊洲市場ドットコム」の公式ツイッターが「セリ人『俺今年この箱でリンゴ売るわ』流行らせたいのか※実話」(原文ママ)と投稿。同男性は「萌えイラストは年々、若年層に好意的に受け入れられている。今回知ったきっかけを生かし、リンゴの旬となる12月以降で『凛』のイラストを使ったリンゴ販売に力を入れたい」と意気込む。
JA津軽みらい青果部りんご野菜課担当者は「JAうごで仕掛けたあきたこまちの萌えキャラクターを参考に、萌え系キャラクターが好きだった当時の担当者が企画した。絵はイラストレーターの藤井ちふみさんが手掛け、サイズは3キロと5キロの2種類を用意したほかポスターも作成した」と話す。
「登場から10年以上がたち、社内では『りんちゃん』の愛称で呼ばれているが、近年は企画やキャンペーンもなく、おとなしくなっていた」とも。「箱だけ欲しいという問い合わせも過去に何回かあったが、あくまで贈答用リンゴ購入の特典としてご理解いただいている。最初は軽い気持ちで豊洲の担当者にお願いしたが、思わぬ形で目に留まったようだ。今年は期待したい」と話す。