弘前の「カネタ玉田酒造」で6月6日、オンラインイベント「ヒロサキ大人の社会科見学!/創業330年カネタ玉田酒造」を開催する。
カネタ玉田酒造は弘前公園に近くにある老舗酒蔵で、現在は杜氏の玉田宏造さんが10代目社長を務める。看板商品「津軽じょんから」は全国新酒鑑評会で3度の金賞、「華一風」は津軽地酒グランプリに輝いたことがある。
イベントを主催する「Next Commons Lab(ネクストコモンズラボ、以下、NCL)弘前」は、弘前市と連携して地域資源を活用した事業進出を目的として2018(平成30)年から活動する。市内のリンゴ産業やワイン産業の新しいインフラ整備といったプロジェクトを立ち上げ、現在はオランド(百石町)を拠点にしている。
「ヒロサキ大人の社会科見学!」は新型コロナウイルスの影響により、売り上げが落ち込んだ地元企業を救おうと企画。NCL弘前の石山紗希さんは「オンラインで消費者を結ぶ企画を考えた」と話す。
今回で3回目となり、1回目はイタリアンレストラン「オステリア エノテカ ダ・サスィーノ」(本町)の自家製ワイン工房、2回目は西目屋村の「白神ワイナリー」の工房からネットで中継し、それぞれワインとシードルを飲みながら生産者との交流を楽しむ内容となった。「中には出演者に酒の飲む量や失敗した酒造りの話を聞いたり、周辺観光を質問したりする参加者もいた」と石山さん。
当日は2部構成で、1部では日本酒を飲みながら酒造りの紹介や蔵内の映像を見ながら玉田さんと交流する内容になり、2部は自由な交流の場になるという。「玉田さん本人の希望で、酒を飲みながら楽しく交流できる場にする」と石山さん。「青森県外ではあまり飲む機会のない地酒を、オンラインだからこそ知ってもらう機会にしたい」とも。
チケットは、同社の日本酒(720ミリリットル)2本付き(4,000円)、動画のみ鑑賞チケット(500円)、参加はできないが「カネタ玉田酒造」を応援するチケット(1,000円)の3種類を用意し、日本酒2本の組み合わせは2パターンある。申し込みは6月2日まで受け付ける。
開催時間は14時~16時。