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弘前の移動販売専門店「たこちゃん」 コロナ禍の中、営業続ける

「たこちゃん」の高木美枝子さん

「たこちゃん」の高木美枝子さん

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 弘前を中心にたこ焼きを移動販売する店「たこちゃん」が現在、新型コロナウイルスの影響がある中、営業を続けている。

「たこちゃん」で提供するたこ焼き。白ガリが特徴

 「たこちゃん」はイベントや店舗駐車場などに出店し、移動販売車からたこ焼きを提供する。店主の高木美枝子さんが2005(平成17)年に「たこしん」として始めた。独自にブレンドしたたこ焼き粉を使い、白ガリをトッピングするのが特徴。2016(平成28)年には独立し、「たこちゃん」となった。

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 新型コロナウイルスの影響は2月からすでにあり、売り上げは激減。一日に5、6人という日もあったという。イベント出店は現在のところ6月まで全てキャンセル。「ウインズ津軽(田舎館村)での出店もあったが、無観客競馬となってしまったため、出店できなくなった。8月以降のイベントも難しいのでは」と高木さん。

 4月17日に全国で緊急事態宣言が発令され、青森県内でも飲食店などへの休業要請はあったが、移動販売は要請の範囲外だったという。高木さんは「県に問い合わせたところ、『がんばって営業して』と言われた。マスク着用やアルコール消毒、商品の受取窓口に飛沫防止シートを設置するなど工夫はしたが、移動販売車の場合、それ以上のことはやれることがなかった」と話す。

 「場所代として駐車場の持ち主には支払いはしているが、家賃には該当せず、家賃補助も適用されない。市の事業者向け支援制度もあったが対象外だった」とも。

 現在は、「BAL弘前城東店」(弘前市高田)駐車場で11時~18時に出店。月曜と金曜の16時30分~18時は白神飯店(国吉村元)駐車場で出店している。火曜定休。「お客さまから『大変だろうけどがんばって』と声を掛けてもらうことがある。大変なのは私だけではないのに、気に掛けてもらい本当にうれしい」と話す。

 心配するのは客だけでなく、高木さんの娘も同じだった。情報発信で少しでも集客に結びつけようとインスタグラムを5月11日に新設した。高木さんは「私自身はアナログな人間でまったく分からないので、娘からは『触らなくていい』と言われているが、情報を見て『買いに来たよ』といった人もいた」と笑顔を見せる。

 自身の人生を波乱万丈と笑う高木さん。周囲に迷惑を掛けることも多かったと振り返る。「土地の所有者の了解を得られればどこでも営業できるわけでもなく、知らないことばかりでいろんな人たちに支えられて営業は続けられている。感謝しかない」と高木さん。

 「新型コロナウイルスは怖いが、負けてはいられない。こんな時期だからこそ、ご縁があれば出店場所を増やしたい」と意欲を見せる。