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工藤パンが昭和の菓子パン復刻販売へ シリーズ3種、「親子で味わって」

(右上から時計まわりに)フライサンド、ジャンボ(黒糖)、ドリームパン

(右上から時計まわりに)フライサンド、ジャンボ(黒糖)、ドリームパン

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 青森の製パン会社「工藤パン」(青森市)が6月1日、3種の「復刻シリーズ」の販売を始める。

販売店向けに配布していた当時のパンフレット

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 工藤パンは1932(昭和7)年創業。50年以上にわたって販売している看板商品「イギリストースト」は、青森のソウルフードとも呼ばれ、近年は他業種とのコラボで話題を集める。同社は新商品を毎月1日に発売することから楽しみにするファンが多い。

 今回発売される3種は「ドリームパン」「フライサンド」「ジャンボ(黒糖)」。昭和50年代以前から発売していたもので、何度か復刻したことはあったが同時に販売するのは初。同社営業部の那須尚幸さんは「明確な資料が残っているわけではなく、レシピも残っていない」と話す。

 「ドリームパン」はクッキーそぼろをトッピングした生地にカスタード風味クリームをサンドしたもの。当時のパンには中央に赤いゼリーがのっていたという。「フライサンド」はフライしたパンの耳とラム酒漬けのレーズンをのせたもので、今回で4回目の復刻となる。「ジャンボ(黒糖)」は黒糖生地にチョコクリームを絞り焼きし、パッケージに象のイラストが描かれているのが特徴。

 那須さんは「40代、50代であれば一度は食べたことがあるのでは。私自身も部活帰りに食べたことがあるといった当時を懐かしめるようなラインアップになっている」と話す。

 当時のものをそのまま再現しているわけではなく、パンの生地などは現代風にアレンジした。「当社会長や約50年勤務する生産に携わる社員の頭の中にしかないレシピを基に再現している」と那須さん。「親世代が食べていたパンの思い出などを聞きながら、家族で味わってもらえるとうれしい」とも。

 価格はドリームパン=128円、フライサンド=138円、ジャンボ(黒糖)=145円。青森県内のコンビニ、スーパー、工藤パン取扱店で販売する。

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