弘前青年会議所が現在、「たか丸くんマスクプロジェクト」と銘打つ未就学児向けのマスクキットを作成している。
「地域の子どもは、地域で守る」をスローガンに集まったメンバーたちでマスクキットを配布しようと立ち上がった同プロジェクト。5月21日からマスクキットの封入作業を始め、弘前市内の保育園、認定こども園、幼稚園など、3歳以上の未就学児約3200人に3セット届くよう約1枚万を配布する。
同プロジェクト委員長の菊池勲さんは「保育関係者に聞くと、大人用のマスクは手に入りやすくなり始めているが、子ども向けのマスクは依然、不足していると聞く。メンバーたちが1カ月前あたりから全国に呼び掛け、ようやく素材を取り寄せて実現にこぎつけた」と話す。
マスクキットは、洗って繰り返し使えるという横15センチ、縦9センチの新モス素材の布に不織布とゴムひもを入れたもの。マスクはしつけ縫いなど4工程で作れる仕様となり、作り方の説明書を同封するほか、マスクに貼れるように、マスクをした弘前市のマスコットキャラクター・たか丸くんのシールを入れる。
封入作業には細心の注意を配り、消毒や作業室の換気は徹底。初日は弘前市民体育館(五十石町)の会議室を使い、それぞれの仕事を終えたメンバーらが夜間に作業を行った。5月28日までには届けられるように準備を進めていくという。
菊池さんは「今後はマスク以外で不足している消毒液や体温計などの物資を募ったり、物品をシェアできたりするような仕組みを作っていきたい」と意欲を見せる。