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弘前のフレンチ店が25周年企画でテークアウト開始 コース料理を自宅で

オーナーシェフの白戸信幸さん。手に持つメニュー表のイラストは自身で描いた

オーナーシェフの白戸信幸さん。手に持つメニュー表のイラストは自身で描いた

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 弘前のフレンチレストラン「ポルトブラン」(弘前市本町、TEL 0172-33-5087)の25周年企画で提供する250円のテークアウト商品が現在、話題を集めている。

9種類のテークアウト商品。全て250円で自家製

 弘前大学病院近くにあり、青森県産の食材をメインに使う同フレンチレストラン。オーナーシェフの白戸信幸さんが1995(平成7)年7月21日に開業した。

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 白戸さんは藤崎出身で、絵画の道へ進もうとしたが親に反対されて服部栄養専門学校(東京都)に進学。卒業後は銀座や六本木のフレンチなどで経験を積み、ホテル法華倶楽部弘前店に入社する。渡仏して一つ星レストランで修業した経験もあり、「自分の店を持ちたい」と32歳で独立した。

 店名の由来は自身の名前から「白い扉」を意味するフランス語。白戸さんは「本来は『ラ・ポルトブランシュ』だが、言いにくく覚えられにくかったので『ポルトブラン』に変更した」と笑顔を見せる。昨年2月には「ラ・ポルトブランシュ」(上瓦ケ町)の店名で、完全予約制の2店舗目を開業する。「ポルトブランとは違ったテーマで、食べてほしいコース料理を提供する店」と白戸さん

 25周年企画は昨年から考えていたという。当初は2万5,000円や2,500円のコース料理を考えていたが、新型コロナウイルスの影響により、テークアウト需要が増えたため250円で提供する商品を4月に入ってから考え始めた。「25周年企画をまさか250円でやるとは考えてもいなかった」と白戸さん。

 メニューは「ホタテのサーモン巻き」「津軽鶏のロール香草風味」「大鰐シャモロックレバーのパテ」「県産ガーリックポークのリンゴジュース煮」など9種類のほか、サプライズのメニューを用意する日もある。全て自家製のコース料理として提供しているものを真空パックにしている。

 4月11日から販売を始めたところ、1つだけでなく複数購入し自宅で盛り付けて楽しむ人や県外の家族に送る人がいるなど、売り切れる日もあるという。「25年の感謝の気持ちに変わりはないが、本当は店内でゆっくりと味わってほしい。残念ながら叶わないご時世。9種類のほか、500円のメニューも考え始めている」と明かす。

 25周年当日のイベントなどの予定はなく、新型コロナウイルスが終息した後のサービスの在り方を考えているという。「安心して食べていただけるような店づくりが今後の課題になるのでは」と話す。

 テークアウト提供時間は11:30~20:00。通常の営業時間は11:30~14:30、17:00~21:00。日曜定休。感染状況によっては営業時間を短縮するなど変更の可能性もある。