弘前の医療コンサルティング会社「マトリクス」(弘前市早稲田)が4月6日、「次亜塩素酸水」の販売を始める。
医療機器の開発やアドバイス事業などを行っている同社。同社担当者によると、ウイルスの感染予防や消毒用に販売する次亜塩素酸水の原料は水と食塩で、電気分解によって作ることができ、厚生労働省から食品添加物としても認められているという。
「次亜塩素酸水は、ノロウイルスやインフルエンザウイルスの不活性化に高い効果があり、手指消毒や食器や衣服の滅菌にも使える。次亜塩素酸水は次亜塩素酸ナトリウムと違って人体や金属などへの影響が少なく、有機物に触れると水になる性質がある。空間に噴霧することで除菌・消臭効果にも期待でき、感染対策にもなるのでは」と担当者。
消費期限は1カ月程度。噴霧する場合は加熱式以外の加湿器を使用する。「デメリットもあるが、消毒用アルコールより生産コストが安く、使用したマスクの除菌にも使えると思う。消毒用アルコールも品薄になりつつある昨今、自分たちにできることを考えた。感染拡大を防ぐには一人一人の意識が大切。予防に努める心構えとして活用してもらえれば」と呼び掛ける。
価格は800円(税別、600ミリリットル容器付き)。クラスター感染を防ぐため「マトリクス」の特設ページからの注文後、受け渡し時間を指定する。地元商店を対象に卸売りにも対応するという。