「星野リゾート 界 津軽」(青森県大鰐町)が3月18日、「青森県・秋田県在住の方限定特別プラン」の販売を延長した。
「界」は星野リゾート(長野県北佐久郡)が全国15施設で展開する温泉旅館ブランドの一つで、「界 津軽」は東北で唯一の施設。各地域の伝統芸能や工芸を楽しむ「ご当地楽(がく)」と呼ばれるサービスや、地域の文化を感じ取れる「ご当地部屋」が特徴。
同館は昨年4月にリニューアルし、全41室を津軽こぎん刺しの模様を現代風にデザインした障子や掛け軸などを取り入れたご当地部屋「津軽こぎんの間」にした。津軽三味線の演奏を毎晩行うほか、24時間無料で「津軽こぎん刺し」が体験できるオリジナル紙製「しおり作り」を用意する。「うるはし現代湯治」と銘打ち、案内人「界の湯守り」から「温泉いろは」として滞在のモデルスケジュールや温泉の楽しみ方をレクチャーする。
総支配人の立川久美子さんは「当ブランドで地元民向けの限定プランの提供は珍しい」と話す。冬季限定プランとして始めたのがきっかけで、通常の宿泊費より2割抑えた金額で提供する。中には前身の旅館「南津軽錦水」を懐かしみ、リピーターとなった利用客もいるという。
今季は4月17日までの提供予定だったが、5月末まで延長した。新型コロナウイルスの感染拡大により、自粛を強いられて外出ができにくくなった高齢者や子どもたちのストレスを少しでも和らげることが狙いという。
立川さんは「日常とは違った空間でゆっくりと休んでもらえれば。館内の消毒は定期的に行い、半個室での食事の提供も可能。マイカーで立ち寄れる近さにあり、当日や前日からの予約も日によっては可能なので、気軽にご利用いただければ」と話す。
予約はチラシのQRコード、もしくは界予約センター(TEL 0570-073-011)で申し込む。チェックイン時、利用客に最低1人身分証明書で現住所の確認を行う。宿泊料金は1万3,440円~(1泊2食付き5人1室)。7~11歳は大人料金=70%、4~6歳=50%、3歳以下無料。