ホテルニューキャッスル(弘前市上鞘師町、TEL 0172-36-1211)で11月25日、「第2回世界ワイン紀行 樽(たる)詰めボジョレーを堪能する夕べ」が開催された。
ピーロート・ジャパン(東京都港区)所有のワイナリーでたる詰めされたボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボーや世界のワインを試飲する同イベント。2年ぶり2回目となり、ボジョレー解禁に合わせて開催した。当日は約200人がワインの試飲やジャズの生演奏などを楽しんだ。
イベントのソムリエを担当した工藤順平さんは平川出身。本店はフランスにあり、約400年の歴史があるホテルニューオータニにあるフレンチレストラン「トゥールダルジャン東京」でソムリエとして働いている。
工藤さんは高校卒業後、ホテルニューキャッスルに入社。「ワインに触れる機会が増えたため、商品知識をきちんと身につけたい」との思いからワインの勉強を始め、2012(平成24)年には「JSAソムリエ・スカラシップ」で東北初の優秀賞(最高賞)に輝いた。翌年上京し、現在に至る。
「弘前でのワインイベント参加は3年ぶり2回目。前回はワインセミナーを開いた。今回は昔の同僚や先輩たちと一緒にまた仕事ができたことがうれしい」と工藤さん。オープニングのセレモニーでは登壇した工藤さんが、シャンパーニュ・サーベラージュを披露し、来場客から拍手が沸き起こった。
工藤さんは「多くのお客さまにワインと料理を楽しんでいただいてよかった。青森の豊富な食材はワインと相性がいい。ワインだけでなく日本酒や青森の食文化の発展に貢献したい。いつかは地元に戻り、東京での経験を生かした仕事ができれば」と意欲を見せる。