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青森・弘前の医学生が自転車競技世界大会へ 県内初出場

西目屋村で練習する遠藤信也さん

西目屋村で練習する遠藤信也さん

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 弘前大学の遠藤信也さんが9月1日、ポーランドで開催されたグランフォンド世界選手権に青森県から初出場した。

愛用するレーシングバイクと遠藤さん

 UCI(国際自転車競技連合)公認の同大会は、アマチュアの自転車競技では世界最高峰。43カ国の出場者があり、日本からは50人以上が参加した。遠藤さんは7月に北海道・ニセコで行われたニセコクラシックで22位に入賞し、出場権を獲得していた。

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 現在、医学部4年生の遠藤さん。福島出身で北里大学獣医学部を卒業後、社会人を3年経験。2016(平成28)年に医者を目指すため、弘前大学に入学した。

 自転車を始めたのは北里大学在学中。それまでは野球部だったが、友人から自転車を譲ってもらったことが始めるきっかけになったという。「当時はサイクリングやツーリングをする程度。弘前大学に入り、改めて自転車を始めようとしたが、競技部しかなかった」と振り返る。

 自転車競技部に入ったが、練習を本格的に取り組み始めたのは2017(平成29)年ごろから。「アズール白神」というチームを部内に作り、実業団の大会やアマチュア大会を狙うようになった。遠藤さんは「サイクリングを競技としてやれるのは学生の間だけ。やれることは全て達成したいと考えるようになった」と明かす。

 ポーランドへは期末試験の合間に行ってきた。8月28日まで医学部の試験を受け、29日に移動。9月1日には大会へ出場し、3日には帰国。翌4日にはCBTという試験を受けた。「飛行機の中では勉強していた」と笑顔を見せる。

 大会では150キロを完走し、結果は230人中127位。「転倒選手との接触を避けた瞬間にスピードを落としてしまい、そのまま差を縮められずの結果となった。スピードを落とさなかったら2桁の結果は出せたと思うが、それも実力。来年以降の大会につなげていきたい」と話す。

 遠藤さんの練習は、弘前市内の自宅から津軽白神湖パークまでの往復約50キロを1時間30分で戻ってくる早朝ランがメインという。「6時半ころに出発して8時に戻ってくれば授業に出席することができる。このコースは信号が少なく、道路の状態もよい。練習だけでなくコースとしても魅力的なので、世界自然遺産白神山地を走るレースと銘打つ大会などが開催できるのでは」

 今後の目標について、「在学中は『ツール・ド・おきなわ』『ニセコクラシック』といった大会の上位入賞を目指し、世界大会には出場を続けたい」と遠藤さん。「すでに人生の3分の1はいる青森は、自然豊かで自転車を楽しむにはいい環境。自転車を通じて青森の発信の一助となれば」と意欲を見せる。

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