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「ねぷたまつり」の場所取り問題 運営側や市民の声は

「ねぷたまつり」運行が終わった後に片付けられないまま残されたガムテープ

「ねぷたまつり」運行が終わった後に片付けられないまま残されたガムテープ

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 「ねぷた・ねぶた」の場所取り問題について現在、市民の間で意見が交わされている。

弘前ねぷたまつり運営委員会が設置している鑑賞マナーを呼び掛ける看板

 「ねぷた・ねぶた」の場所取り問題とは、運行ルート沿いに多くの見物客が集まるため、事前にガムテープや敷物などで場所を確保すること。近年はチョークやクレヨンなどを使って道路に書き込む場所取りや複数日にわたった確保などがあり、問題とする声が市民たちの間にあった。

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 「ガムテープによる場所取り問題は今に始まったわけではなく、以前からあった」と話すのは弘前ねぷたまつり運営委員会の担当者。「歩行の妨げになるような悪質なガムテープやシートなどは市職員がはがすこともあるが、はがした場所にさらにガムテープを貼るなど、まさにいたちごっこ」とも。

 「平川ねぷたまつり」では今年、実行委員会が場所取り禁止の看板を設置し、敷物やガムテープなどを撤去・処分すると訴えた。同担当者は「まつり実行委員会の警備員だけでは人員が足りず対応できないのが現状。まつり期間中の道路を誰が管理するのかといった問題や、運行ルートの歩道が狭いといった場所の問題もある」と明かす。

 同担当者は「場所取りの多くが地元民。やめてほしいのが実際だが、せめて原状に戻すなどの最低限の鑑賞マナーは守ってほしい」と呼び掛ける。

 「五所川原立佞武多(たちねぷた)祭」では5年前から広報車による鑑賞マナーの呼び掛けやガムテープの撤去を始めたという。実行委員会の担当者は「呼び掛ける以前のマナーはひどく、祭りが始まる7月31日から場所取りが始まり、お盆までガムテープが残っていたこともあった」と振り返る。

 ガムテープの撤去は運行ルートが市道ということもあり、市職員によって始められた。当初はガムテープを貼った住民とのトラブルなどもあったが、「ここ1、2年は落ち着き、理解を得られている。場所取りは何時から始めていいのか、といった問い合わせもあり柔軟に対応できるようにしている」とも。

 6日の弘前駅前運行でガムテープによる場所取りをしていた40代男性は「東京から友人を呼んでおり、よく見えるような所からねぷたを楽しんでほしいので場所取りをした。問題になっていたのは分かるが、明確なルールが無いので作った方がいい」と話す。

 一方、ねぷたまつりに参加していた50代男性は「弘前ねぷたまつりでは5年前の事故があって以来、運行中の飲酒は禁止となり、年々ルールが厳しくなっている。場所取り問題でもルールが厳しくなると、祭り自体が楽しめなくなるのでは」と話す。

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